旦那の教え

身体をイメージ通りに操る思考法

部活や体育の授業中に指導者や顧問の先生から、「もっとしなやかに腕や足を動かせ!」や、「力強く踏ん張れ!」などの抽象的な説明を受けて自分が考えた結果を行動に移したところ、また同じような指導をされ、イラっとなるようなことはありませんか?

もっと自分の身体をイメージ通りに操れることができたら、イラっとすることなく、練習に打ち込むことができて、他に練習したいことや苦手なことを克服する時間に費やせるのに!や、もっとイメージ通りに身体を操りたい!

そんな悩みを少しでも払拭するためにも、私の旦那が習い事で体操をやっていた時に、このような場面を何度も経験してきたからこそ、自分の身体をイメージ通りに操れるようになる2つの思考法を紹介します!

  1. 現在、自分の身体をどこまで操れているのか?
  2. 他人と自分を比較し、疑問点を聞いてみる

この3つ思考法をすることで、より身体をイメージ通りに操ることができ、動きやパフォーマンスが洗練されます。

これらの思考法は(1)自己(2)第三者から見た自分(3)客観的に見た自分の視点で構成されているため、自分ができていると思っていても、他人から見たらそうでもないという時があるからです。旦那はこの3つの思考法で体操や他のスポーツをする際に取り入れることで、パフォーマンスが向上し、結果を残してきたと語ってくれました。

ちなみに旦那は小学4年生から中学1年生まで体操をしていて、その時に見つけたそうです!

 

それでは、早速3つの思考法がどんなものなのかを見ていきましょう。

 

1.現在、自分の身体をどこまでイメージ通りに操れているのか?

まずは、どこまで自分のイメージ通りに身体を操れているのかを見返してみることで、何を修正すべきなのかや、何を意識すべきかが見えてきます。

いきなりこんな質問みたいな思考法で身体をイメージ通りに操れるのかよと思った方もいると思います。操れないから聞いているんだと。私も旦那にこのことを言われたときに同じ気持ちでした(笑)。

しかし、一度自分に問いかけてみるとイメージ通りに操れている部分と、操れていない部分があるのが分かってくるのです。

例えば、逆立ちをイメージしてほしいのですが

①つま先までピンっと伸びきった一直線の逆立ち

②左右の足がバラバラになっている逆立ち

どちらがきれいでしょう?

ほとんどの方が①と答えるでしょう。しかし、どれだけ自分が真剣に取り組んでいて、①の逆立ちをしていると思っていても、周りから見たら②であれば指導者からも注意されるでしょう。

これは極端な例だったのでイメージしやすいと思いますが、仮に自分がこのような状態であった場合はどうすればいいのでしょう?

ここで出てくるのが「現在、自分の身体をどこまでイメージ通りに操れているのか?」と自分自身に問いかけることで、上記のようにきれいな逆立ちができているという思い込みをなくすことです。

そして、どこまでイメージ通りに操ることができているのかを確認します。

 

例えば逆立ちであれば

①両手を地面につき、ヒジをまっすぐに伸ばす。

②目線は手と手の間を見る。

③足は振り上げる足と、地面を蹴り上げる足を体の真上で揃え、つま先までてピンと一直線に足を伸ばす。

 

この3つがきれいな逆立ちをするために意識すべきことだと旦那が言っていました。あくまで例ですので、ご自身のスポーツや競技の1つの動作などをイメージしてください。

旦那は①、②はできている。③の足は体の真上で揃えられたが、つま先まで足が伸びておらず、指摘されたそうです。(指導者厳しすぎん?)

そこで、何回逆立ちしても「つま先まで足が伸びていない」、「つま先は意識できているけど、膝が曲がっている」など、指摘が繰り返されるため、一度どこまで自分ができているのかを思い返してみたそうです。すると、つま先を伸ばすことと、膝をを曲げない以外のことはできているな。あとは逆立ちの状態でつま先まで真っ直ぐに伸ばせればOKでは?と考えたといいます。

逆立ち中は、自分の膝からつま先までは見ることができないため、地面に座って長座の状態で膝からつま先まで伸ばす感覚を掴み、実践してみたところ指導者から指摘なく褒めてもらえたそうです。

現在、自分の身体をどこまでイメージ通りに操れているのか?と自分に問いかけることで、自分はどこまでできていて、何を修正すべきなのかや、何を意識すべきかが見えてきて、答えを絞り込むことでイメージ通りに体を動かせるようになったというわけです。

自分ができているという思いこみを無くして、できていること、できていないことをピックアップすることで解決への道筋が見えてくるといったものです。

 

 

2.他人と自分を比較し疑問点を聞いてみる

他人と自分を比較するのは、同じ動作や練習内容をしている人と比較します。

「えぇ!?そんなん分かってるわ!」と思われる方も多いと思われます。しかし、実際に比較して疑問点を聞いてみると、自分と違った視点で練習に打ち込んでいたり、指導者からの捉え方も違うことがあって、そういう視点や捉え方があるのか!という発見があり、それらを自分に落とし込むことで、身体をイメージ通りに動かせるようになるといったものです。

 

この他人と自分の比較の思考に至ったのが、逆立ちのまま歩く練習をしていた時だったそうです。

想像の通りなのですが、先ほどの逆立ちの①から③の項目にプラスして、歩く動作が入ってきます。

 

①両手を地面につき、ヒジをまっすぐに伸ばす。

②目線は手と手の間を見る。

③足は振り上げる足と、地面を蹴り上げる足を体の真上で揃え、つま先までてピンと一直線に足を伸ばす。

④上記の状態を維持したまま前に歩く。

 

この④が言葉だけ聞いてると「できそうやん!」って思える方もいると思います。2、3歩であればなんとか歩けそうな気がします。しかし、このときの到達目標は、一回も倒れることなく10mのマットの端から端まで逆立ち歩きで行くといったものだったそうです。(指導者えぐいてぇ!)

旦那は2、3歩は何とか歩けたそうなのですが、それ以降が中々伸びなかったそうです。ほかの子はどんどんこつを掴み始めて、自分だけ置いてけぼりの状態。それでも諦めずに挑戦し、自分の身体をどこまでイメージ通りに操れているのかも考えてみますが、④の歩く距離が長すぎて、2、3歩あるくと、どうしてもバランスがとれなくなり、倒れてしまう。そんなことが続き思考停止状態。

 

そこで旦那はABCの三人と自分を比較したそうです。

A君は、前後左右にバラバラに歩けるが、旦那と同じくらい。周りの子に自分がなぜ失敗したのかを毎回違う子に聞いている。

B君は、逆立ちの形こそきれいではないものの8mくらい歩けている。

C君は、5~8歩と安定しないが、待ち時間も邪魔にならいところで練習している。

 

自分と3人を比較していたら、A君が私に話しかけてきました。

A君「今回は後ろに3歩あるけた!僕は何で3歩以上あるけないんだろ?」

旦那は(自分のことで精一杯なのに、他人が何で失敗したかなんて見てへんわ!)って思ったそうです。(笑)

その時は、正直に「あまり見ていなかった」と返したそうです。しかし、A君に聞かれて気付いたのは、他人に自分が失敗したのかを毎回違う子に聞くことで、十人十色の考え方や、失敗の原因及び改善策が見えてくると考えました。

旦那は手始めにA君に「なぜ10m前に歩かないといけないのに、前後左右に毎回バラバラに歩くの?」

A君「僕は自分が進みたい方向に進めてるよ。ただ歩ける距離が長くなれば、バランスを崩してしまう。だけど、自分の進みたい方向に毎回進めているということは、バランスさえ崩れないコツさえ掴めれば、マットの端まで歩けるかもしれないと思って挑戦しているよ。」

やはり旦那一人では至らない思考を持っていたと感じたみたいです。

まずは皆に疑問に思ったことを聞いてみて、自分と違った視点の考え方を取り入れようと思いました。

 

次にB君に旦那から話しかけました。

旦那「B君はなぜ、そんなに遠くまで歩けるの?」

B君「僕は自分が一番バランスがとりやすい状態で逆立ちで歩いているだけだよ。」

旦那「それだと、きれいな状態の逆立ちでは歩けないんじゃない?」

B君「確かにそれはそうかもしれない。だけど、まずはどんな形であれ逆立ちで歩くという感覚を養うことで、形は後から修正すればいいんじゃないかと思ってるよ。逆立ちで歩ける感覚さえ養ってしまえば、バランスを崩したとしても、踏みとどまることができると思うから。」

また旦那とは違った考え方です。旦那はずっときれいな逆立ちを意識しすぎたあまり、歩く感覚を養えていなかったと感じました。

 

最後にC君にも聞いてみました。

旦那「C君は何で待ち時間もずっと練習するの?疲れないの?」

C君「僕は皆と同じ練習量では、10mなんて到底歩ききれないから、待ち時間も練習しているんだ。しかも、皆より練習量が多い分、ちょっとずつコツをつかみ始めたよ!」

C君は練習量が違うので自信も付き始めてます。旦那は待ち時間を練習にあてるなんて疲れるからあまり気が乗らなかったそうですが、できないことをするためには致し方無いとも感じたそうです。

 

旦那は3人の考え方を取り入れ出した結論は

①自分の進みたい方向に歩く。(もちろん最終目標は10m歩ききるので、基本は前。待ち時間に前後左右)

②B君と同じで、自分のバランスがとりやすい状態で歩く感覚を養う。

③待ち時間で自分ができなかったこと、やってみたいことを練習する。ずっと練習は疲れるので、他の人の失敗例をみて、自分に落とし込む。または、練習する前に自分が何で失敗しているのかを他の人に見てもらうようお願いする。

 

この3つを意識して練習に取り組みました。最初こそ様々なことを取り入れてうまくいかないこともあったそうですが、その度に他の人からのアドバイスや指導者からの指摘事項を振り返ったしうです。やはり、どれだけ自分が意識していようとも、第三者から見るとできていないと感じたり、意識の持て生き方やポイントが違うことに気が付くそうです。そして、徐々に歩ける距離が伸びていき、2週間ほどで10mを逆立ちで歩ききることができたそうです。

 

他人と比較して疑問点を聞いてみると、自分と違った視点で練習に打ち込んでいたり、指導者からの捉え方も違うことがあって、そういう視点や捉え方があるのか!という発見があり、それらを自分に落とし込むことで、身体をイメージ通りに動かせるようになるといったものです。

第三者からの意見を聞き、やってみることはとても大事ですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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